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ららマジ

ららマジ

全キャラクター、全感情のモーションが作りおろしで、1つとして同じ動きはありません
Wright Flyer Studios

※現在はサービスを終了しております。

Wright Flyer Studios

Wright Flyer Studios の TechArt and Animation Team は、ゲーム内アニメーション作成のスペシャリストだ。
元アニメーターや、超大型タイトルを手掛けたデザイナーが在籍するこのチームに、リリースから半年を迎え、なおも人気上昇中のスマートフォンアプリ「ららマジ」(公式サイトはこちら)のモーションデザイナーとしての開発秘話とその魅力を伺った。 (Interview by Live2D Inc. | July 28, 2017)

「ららマジ」

――キミと奏でる、音と魔法の学園RPG

Wright Flyer Studiosが、アニメ制作スタジオA-1 Picturesと
強力タッグでおくる、圧倒的ドラマティックRPG!

廃部寸前の少女たちの楽団『器楽部』を舞台に
彼女たちを救い、絆を育み、最高の音楽を目指す。
幾多の世界を巡る冒険と青春が、いま幕を開ける――。

企画・原案・開発:Wright Flyer Studios
原作:A-1 Pictures
キャラクターデザイン:飯塚晴子
構成・メインシナリオ:西村 悠
サウンド:伊藤賢治

— この7月25日※でリリースから半年ですね、おめでとうございます。(※インタビューは2017/7/28に実地)

ありがとうございます!ららマジは女の子が多数登場する華やかなゲームではありますが、メインストーリーはとても深く作りこまれていて、「笑いあり、涙あり、ドキドキあり」でとても感情を揺さぶられるようなものになっています。

チャプターごとに一人のキャラクターをフィーチャーして深堀りし、アクションゲームとしてバトルも織り込みつつ、回を重ねるごとに『謎に迫る』というメインストーリーも進行する、という全体的にバランスのとれたゲームに出来ていると思います。ユーザーの皆様にそういったところの一つ一つを好きになってもらいながら、この半年を迎えられたなと感じています。

— ゲームの見どころについて、もう少し詳しく教えていただけますか?

飯塚晴子(※1)さんにデザインを手掛けていただいた30人以上もの可愛さ溢れるキャラクターに、実力派声優さんたちの声と迫真の演技が付き、それらとシンクロするキャラクターの表情や仕草をLive2Dで加えています。

これらの要素が絡み合い、奏でるハーモニーとなっている「ららマジ」をぜひ体験していただきたいなと思っています。

それから、キャラクターが描かれるドレスイラスト(※一般的なソーシャルゲームにおけるカードイラスト)のクオリティの高さも見ていただきたいですね。キャラの可愛らしさはもちろんのこと、背景やライティングまでこだわって作られていて、デート風景の一コマを写真で切り抜いたようなリアル感があります。

登場キャラクター:結城 菜々美

線の一本一本にこだわりを持って描かれた飯塚晴子さんの繊細で華やかなキャラクターたちが、二次元ならではの魅力をそのままに動いて愛される、という夢をなんとしても実現させたかった。

— たしかに、入手できるドレスイラストは、シチュエーションがキャラクターと合っていて、ずっと眺めていたくなるような絵に仕上がっていますね。

そうですね、ドレスイラストを見て広がるイメージ、シナリオやエピソード、それぞれ一人一人のキャラクターに色々な発見ができる様になっていますので、きっと通して幅広いキャラクターの中から大好きになるキャラクターが見つかると思います。もちろんゲーム全体を楽しんでもらうように作ってはいますが、キャラクターを愛でるだけでも満足できるゲームになっているんじゃないかなと思っています。

バトルにも爽快感があり、条件を満たすとバトル中にキャストさんたちの歌(※2)が流れるところは自分で遊んでいてもすごくテンションが上がりますね!

※1 飯塚晴子さん:アニメーターやキャラクターデザイナーとして活躍。アニメ「たまゆら」「リトルバスターズ!」など

※2 キャストさんたちの歌:ららマジのオープニングテーマ曲「未来Symphony」。8月9日(水)に各配信サービスにて販売開始中。

— なぜLive2Dを導入したのですか?

先ほども少しお話しましたが、ららマジの全キャラクターはアニメーターの飯塚晴子さんの手によってデザインされており、Live2Dの原画はアニメ制作会社であるA-1 Pictures様が制作しています。その魅力がゲームの大きなウリになっています。

市場ではクオリティの高い3Dモデルがゲーム内でグリグリ動くのがあたりまえになりつつあります。しかしららマジでは魅力的なキャラクターデザインをダイレクトにお伝えするため、3Dではなく原画をそのままゲーム内に使用する方針を取ることが決まっていました。2Dで、原画のままで3Dゲームに引けを取らないキャラクターの存在感を演出することを目指したんです。線の一本一本にこだわりを持って描かれた飯塚晴子さんの繊細で華やかなキャラクターたちが、二次元ならではの魅力をそのままに動いて愛される、という夢をなんとしても実現させたかったからです。

加えて、最初に話したようにメインライター西村 悠さんが執筆するストーリーも非常に力が入っているので、アドベンチャーゲームの対話的なシステムを打破し、映像的なゲームに進化させたいという目標もありました。それらの要件を満たすことができる技術が、Live2Dだったんです。

他の2Dアニメーションツールも検討しましたが、Live2Dは二次元の絵に立体感を与えて存在感を持たせることが得意で、モーションと表情を組み合わせてバリエーション豊かな芝居をさせることもできました。

Live2Dの導入

他にも、まばたきやリップシンク、物理による揺れもの表現等、キャラクターに生命を与え、生き生きとさせるための機能が多数用意されていることも良かったです。ららマジではまだ活用していませんが、タップした方向を向くといった動的な制御が可能な点も将来性があり、これらの機能を活用すれば目指しているものが作れると感じて採用に至りました。

1枚の絵から、しかも絵本来の魅力をそのままに、これだけ豊かな動きを与えられる技術はほかにありません。

全キャラクター、全感情のモーションが作りおろしで、1つとして同じ動きは無いですし、細かな表情変化も必ず作るようにしています。

— モーションデザイナーとして、動きを付けるうえでこだわっている点はどんなところでしょうか?

さまざまなところに気を付けていますが、可愛らしいキャラクターが柔らかく見えるように、腕の動きや手首のスナップなどに気をつけています。例えば、肩の動きに少し遅れて腕が、さらに遅れて手首がついてくるような動きにする・・・といった感じです。動きが単調に見えないように、体幹の潰しと伸ばしをいれてリズムを持たせるようにもしています。そういった動きは、重心のバランスが動きの中で不自然にならないように気をつけていますね。過去のアニメーターの経験から頭の中で全体の動きを考え、Live2Dの動きに落とし込むようにし、作品の世界観を壊さない程度にキャラクターの性格に合わせた緩急ある動きをを付けるように工夫しています。

動きにこだわり

— Live2Dを使っていて良かった点と思う点を教えてください。

二次元の絵を、二次元ならではの魅力を損なうことなくそのままに、生き生きとした動きを与えられることが、ららマジにとって最大のメリットでした。

顔の角度を変えたり関節を曲げたときに、デフォルメや二次元ならではの「嘘のつき方」ができるといった点は、3Dにはない独自のカルチャーとして、二次元へのこだわりを具現化してくれるものだと思っています。また、それが1枚の原画から作り出せるというコストパフォーマンスの点で、運営や量産を前提としたゲーム開発のコンセプトに合致していると思います。

— Live2Dを利用していて感じた課題点などはありますか?

最初は1つのモデルに、多くて8000ぐらいのポリゴン数で作っていたのですが、途中から、実機端末でよりスムーズに表示させるように、ポリゴンを4000以下にするというように方針を変えたため、変形に関係ない部分のポリゴンを探しては消すという作業をひたすらに行いました。大変な作業でしたが、ユーザーさんが少しでも快適にららマジをプレイしていただけるよう、そういったところも水面下で色々な工夫をしています。なかなかに骨の折れる作業であったため、動きに関係していないポリゴンが判別できるような機能があると嬉しいです。自動で削ってくれるようなことがあれば、それは本当に助かりますね。

— ららマジは30人以上の魅力的なキャラクターがいますが、一人ひとり同じ感情でも動きが異なるように見えます

はい、その通りです。キャラごとに、性格や趣味や特技、家族構成などの詳細な設定があり、そちらを元に細部の動きを作り込んでいったり、原作の A-1 Pictures様が制作された絵コンテを元にモーションの制作を行うものもあります。そのため、もちろん全キャラクター、全感情のモーションが作りおろしで、1つとして同じ動きは無いですし、細かな表情変化も必ず作るようにしています。そんな動きの違いもゲーム内で注目していただけたら嬉しいですね。

— キャラクターの特徴的な動きや、特に見てほしい部分というのはありますか?

全員見てほしい…!!というのが正直なところですが、ほかのキャラクターとは少し違った見どころのあるキャラはいますね。簡単ですが何人か順番にお話しさせてください。

登場キャラクター:白石 陽菜

彼女はニットのセーターを着用しているのですが、しっかりと着ている訳ではなく、腕にかけるように羽織っているので、他のキャラクターとはLive2Dでの構造が大きく異なった作りになっています。

セーターが伸縮する動きを付けたり、腕とセーターの動きを連携させるような設定は難しくもありましたが「どう料理してやろうか!」と楽しみながら、こだわりながらLive2Dでの作業を行いました。動かしがいあるキャラクターだったので、じっくり見てもらいたいなという気持ちはありますね。

登場キャラクター:橘 アンナ

彼女の動きはそれはもう作っていて一番楽しかったです。
気取った王子様っぽいキャラなのですが、その雰囲気を出すために腕を他のキャラより大きく動かし、あえて大げさに演技がかったような動きにしています。動きを研究するために、制作中は宝塚の映像などを何度も何度も再生して参考にしていました。

登場キャラクター:瀬沢 かなえ

表情が豊かという観点で言えば、瀬沢かなえは外せません。笑顔の明るさもぴかいちですが、その反面疑いの顔では顔に大きな影が落ちたりと、感情表現の幅の広いキャラクターとなっています。元気で純朴な性格をしているので、かなえを見ているとすごく和みます。ららマジにおけるムードメーカー的な役割になっているなと思っています。

— キャラごとにこだわりをもって作られた部分があるんですね。

あとは全キャラクターに言えますが、地味な動きこそ自然に見せることが難しいと思っています。何気なく呼吸して体が揺れるような細かい動きも見てもらえたら嬉しいですね。

また、各動きにあわせた髪と胸揺れの物理演算は、かなり気を遣っています。みんな学生なので色気が出すぎないようにあくまで慎ましやかに、リアルで、自然な侘び寂び的な動きを追求しました。キャラの設定にあわせて、少しずつ数値を微調整しながら、会議室で1キャラずつ揺らして関係各所の承認をとっていきました…!ぜひこちらも着目してみてください。

— ららマジの今後の展開などあれば教えてください。

今後ですが、ららマジは2017/08/11(金)~2017/08/13(日)に開催されるコミックマーケット92への出展が決まっております。描き下ろしをメインとしたららマジ2017夏セットや器楽部メンバー全員が一度に飾れるロングポスターなどのオリジナルグッズの販売や、ノベルティの配布などを予定しています。

それだけではなく、後日ゲーム内で実装される予定の、器楽部メンバーと写真が撮れる新機能「おでかけ」の体験会を実施します。

「おでかけ」機能

「おでかけ」は器楽部の好きなキャラと実際にでかけた気分が味わえる、キャラクターと一緒に写真を撮る機能になっています。

コミックマーケット92で「おでかけ」を体験していただくとその場で撮った写真をプリントアウトしてプレゼントします!

更にその体験会の様子を「#ららマジ」をつけてSNSに感想を投稿していただくとステッカーをプレゼントする予定ですので、ぜひららマジブース(企業ブース 西4階 No.4332)までお越しください。

※「おでかけ」は開発中の機能となりますので、実装時に紹介した内容と変更が行われる場合がございます。

ゲームの方もメインストーリーやイベント、カードなどこれからもさらに充実していきますので是非ご期待いただければと思います!

— 本日はありがとうございました!

ありがとうございました!

細部までこだわりをもって作られた「ららマジ」を今すぐ遊んでみる!

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